環境木材とは
木材は環境資源の一つであり、自然環境のみならず社会環境や生活環境と、現実的にも歴史的にも深く関わりをもってきました。 そういう意味で、木材は環境のバロメーターであるとともに、文化の変遷を反映するメルクマールでもあります。 したがって、環境木材は木材と人間とこれらを取り巻く環境とのよりよい共生関係を築くための技術的・科学的・文化的な学術領域と言えます。
代表あいさつ
日頃、環境木材研究所(略称 EWRI)をご利用いただきましてありがとうございます。
私ども環境木材研究所では、独自に開発した高安全性・高機能性の木材保存剤(略称 キトエース)を木材に注入処理することによって、素材の優れた特性を損ねることなく、環境への負荷を最小限度に抑え、しかも生物的劣化抵抗性(木材腐朽菌類や木材食害虫類に対する抵抗性)を、既存の保存薬剤処理と同程度とすることに成功しました。 キトエースを注入処理した木材製品(グリーンエコウッド)は、農業用、園芸用、土木・環境保全用、公園用、建築(外構)用など、多方面にご利用いただけます。
また環境木材研究所は、暮らしのなかで使われている木材の樹種名を鑑定いたします。 古来より人類は多種多様な木材を生活に活用してきました。 身近にある種々の木製品、あるいは住居や建物に使用された木材、さらに古代遺跡から出土する木材遺物まで、あらゆる木材(炭化材も含む)の樹種名を同定いたします。 樹種名がわかれば、その木材と関わった人間の生活や文化までもが分かることがあります。
私自身は、木材と関わって既に60年近くになります。 生物材料としての木材が有する精緻な細胞の配列や形態的特徴、その絶妙な材質的特性など、知れば知るほど惹かれます。 このような驚きに満ちた木の世界を、当研究所のWEBサイトを通して、皆様にも少しでも知っていただければ幸いです。
2024年7月吉日
環境木材研究所
専門・資格
- ●「木材組織学」および「木材材質学」
●農学博士(京都大学)
●元)鳥取大学教授(農学部)
●元)内蒙古農業大学客員教授(林産工学)
●現)鳥取大学名誉教授
研究歴・教育歴
年度 | 研究・教育歴 |
1946年 | 日本国・香川県に生まれる |
1969年 | 京都大学農学部(林産工学科)卒業 |
1970年 | 松下電工(株)中央研究所 退社 |
1970年 | 1970年:京都大学農学部 研究員 |
1973年 | 京都大学大学院農学研究科(林産工学専攻)修士課程 修了 |
1974年 | 同博士課程 退学 |
1974年 | 鳥取大学(助手)農学部 採用 |
1980年 | 農学博士(京都大学)取得 |
1983~1985年 | 文部省在外研究員(乙)および招聘研究員としてニューヨーク州立大学(シラキュース校)に長期出張 |
1988年 | 鳥取大学(助教授)農学部 昇任 |
1993年 | 鳥取大学(教 授)農学部 昇任 |
1993年 | 文部省在外研究員(甲)としてドイツ連邦森林研究所およびアリゾナ大学に研究留学 |
1994年 | 鳥取大学大学院連合農学研究科主指導教官資格(Dマル合資格) 取得 |
2003年~2004年 | 鳥取大学連合農学研究科長、鳥取大学評議員 |
2004年~2005年 | 国立大学法人鳥取大学大学院連合農学研究科長、鳥取大学教育研究評議員 |
2005~2010年 | 中華人民共和国内蒙古農業大学客員教授(林産工学) |
2011年 | 定年退職、鳥取大学名誉教授 就任 |
2011~2013年 | 文部科学省 産学官連携推進コーディネーター 鳥取大学 産学地域連携推進機構 産学官連携統括コーディネーター |
2013~2015年 | 放送大学 鳥取学習センター 非常勤講師 |
学術団体での活動歴
活動歴 |
中国四国支部長 (2005~2007)、理事 (2005・4~2007・3月)、評議員 (1993・4~2010・3月)、全国大会(広島大会)副運営委員長、組織と材質研究会代表(1990~1992)、広報委員(1993~1996)、林産教育強化委員会委員 (1997~1999)、学会賞各賞選考委員 (1999~20109)、学会誌論文査読委員 (1993~現在)、支部理事・常任理事 (1995~2011) |
関西支部評議員 (1979・4~1997・3月) |
評議員 (2000・9~2009・8月)、編集委員長 (2000・9~2009・8月)、編集幹事 (1991・9~2000・9月)、学会誌論文査読委員 |
中国支部長 (2002・4~2006・3月)、理事 (2002・4~2006・3月)、評議員 (1994・7~1998・6月,2004・4~2010・3月)、支部理事 (1992・5~2010・4月)、論文査読委員 |
会長 (2008・4~2010・3月)、理事 (2003・4~2008・3月) |
科学研究費委員会専門委員(第1段審査委員)(2002 ・1~2003・9月)・(2003・1~2003・9月)、科学研究費委員会専門委員(第2段審査委員)(2005・1~2005・12月)・(2006・1~2006・12月)、特別研究員等審査会専門委員・国際事業委員会書面審査委員 (2009・6~2011・7月) |
理事 (2006・4~現在) |
代表 (2009~現在) |
地域での活動歴
活動歴 |
鳥取県千代川流域林業活性化協議会(東部地域林業活性化フォーラム会長、千代川流域林業活性化ビジョン策定部会長、原木流通部会長、活性化実施計画(Ⅰ期)検討部会長、木材需要拡大部会長、活性化実施計画(Ⅱ期)検討部会長など (1990~2000) |
鳥取県埋蔵文化財センター (遺跡出土木材鑑定委員1991~現在) |
鳥取県中小企業技術開発産学官連携推進委員会 (委員 2001~2005) |
鳥取県農林水産技術協議会委員 (林業部会委員 2002~2011) |
鳥取県木質バイオマス事業可能性検討委員会 (委員 2002~2003) |
国土交通省中国地方整備局総合評価審査委員会鳥取県部会 (委員 2006~2010) |
社会福祉法人賛幸会 (評議員 2008~現在) |
国土交通省中国圏広域地方計画学識者会議 (委員 2006~2008) |
受賞歴
受賞歴 |
日本木材学会・地域学術振興賞受賞 (2002) |
日本木材学会・第1回学術論文賞受賞(土屋竜太氏との共同受賞)(2008) |
第8回日本木材加工技術協会・市川賞受賞(川上敬介氏と共同受賞)(2009) |
鳥取大学科学研究業績表彰 (1997) |
日本防菌防黴学会・研究奨励賞受賞 (1996) |
第2回学生林業技術研究論文コンテスト・最優秀賞(林野庁長官賞)受賞 (1991) |
第16回木材学会中国四国支部大会・研究発表賞受賞 (2004) |
研究所概要
- 研究所名
- 環境木材研究所
- 英文名
- Environmental Wood Research Institute (略してEWRI)
- 所在地
- 〒680‐0941 鳥取県鳥取市湖山町北四丁目248番地
- TEL
- 0857-28-3998
※代表者が不在のときには、携帯電話に自動的につながります。 - FAX
- 0857-28-3998
- 営業日
- 月曜日~金曜日 9:00~17:00
- 休業
- 土日・祝祭日、年末年始、お盆
- ホームページ
- http://www.kankyo-mokuzai.jp/
- info@kankyo-mokuzai.jp または furukawa@kankyo-mokuzai.jp
- 創業日
- 平成23年3月9日
- 営業日
- 平日9:00~17:00、土、日と祝祭日および年末年始とお盆の時期は休業
- 代 表
- 古川郁夫(農学博士 統 括 木材の樹種鑑定、HP管理)
- 役 員
-
小林智紀(農学博士 共同経営者 キトエース製造と関連特許)
大北拓史(工学修士 技術顧問 各種環境資材の開発と製造) - 事業概要
-
- キトサン系木材保存剤(キトエース)の製造と販売
- 各種木材の樹種名の鑑定・同定