木材樹種鑑定
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木材樹種鑑定
木材樹種鑑定の特徴

これらの木器類(木材遺物や炭化木材)の樹種(材種)や古代の生物環境がお知りになりたい方には、豊富な木材鑑定経験に裏付けされ、高い信頼性を誇る当研究所の樹種鑑定サービスをお薦めします。

当研究所の木材鑑定とは

高い信頼性を誇る樹種鑑定サービス

どんな木材を鑑定できるか?

木材の樹種鑑定には、ほとんどの場合、依頼品(依頼木材片、検体)から切片試料を切削して、それを顕微鏡で観察することによって、検体木材を構成する細胞の種類とその形態と配列から、樹種(種名)、あるいは属名や科名を同定する。そのため、依頼品の大きさ(サイズ)は、通常「サイコロ大」(最小でも「小豆大」の大きさ、あるいは割箸状であれば長さ2㎝程度)が必要です。検体の木材は乾いていても、湿っていてもかまいませんが、依頼品が破損しないように包んで、環境木材研究所宛お送りください(送料は依頼者が負担)。お送りいただいた依頼品は、鑑定に必要な切片を採取した後、残余部分に「鑑定結果」をつけてご返送いたします。 通常の状態(気乾状態)以外の依頼品(例えば、炭化材とか飽水状態の木材)の樹種鑑定には、依頼品を発送される前に当研究所にお問い合わせください。

鑑定に要する経費と日数は?

鑑定結果をお送りするまでの作業工程(依頼点数1点の場合)は大体、次のとおりです。

まず、鑑定依頼品から顕微鏡観察用の切片を作製するための小片を切り出します。切り出した小片を加圧・蒸煮し、軟化します。軟化した小片をミクロトームを使って20~50μm厚さの木口切片、柾目切片、板目切片の3種類の切片を作製します。各切片を無染色のままでグリセリン水溶液でマウントして一時プレパラートにします。

各切片を顕微鏡で観察し、鑑定に必要な組織構造の写真を撮ります。樹種を確定するのに必要な特徴的な構造が映り込んだ写真(識別拠点の写真)がすべて揃ったところで、樹種鑑定をします。

樹種名が確定できると、鑑定書を作成します。鑑定書は依頼主様のご要望に沿って、「写真つきのもの」から「写真なしのもの」まで、各種、ご用意できます。こうして鑑定が終わると、残余資料に鑑定書と請求書を添付して、依頼主様にお送りします。通常鑑定に要する日数は10日から2週間程度です。通常の鑑定にかかる経費は1点につき3~5万円です。

樹種鑑定はどんなときに有効か?

●出土材や出土炭化材の場合

遺跡から出土する木材遺物の樹種鑑定からは、古代の木器文化がわかります。さらにそれを追究すれば、「木器考古学」という新しい分野を開拓することも可能です。

なお出土材の鑑定は、できるだけ山陰地方に限定して行ないたいと考えております。それは、古代文化の栄えたこの古代山陰地方の木の文化、木器文化の姿を明らかにしたいと考えているからです。

●事案となった木材の場合

生活に使われている木材のなかには、時折、人命に関わる事故の一因(事案)となることがあります。これの原因究明を木材の側から追究することがあります。例えば、木製遊具の折損事故と折損原因、つり橋木製部分の劣化による転落事故と劣化原因、食品の製造ラインで混入する木材片の樹種と混入原因、市販されている木製品の真贋判定のための樹種鑑定、木材文化財修理のための素広葉樹の樹種鑑定など、を当研究所では手がけてきました。

●身近な木材の場合

文化的・商品的価値のある木材工芸品や木材用具類の補修や修理や複製品製作の際には、現物と同一樹種であることが求められます。このようなときにも樹種鑑定が役に立ちます。

鑑定依頼の手順は?

鑑定を依頼する資料(依頼品)は、依頼者の責任で荷造りをしてから、依頼者が送料を負担して、環境木材研究所宛(〒680-0941鳥取県鳥取市湖山町北四丁目248番地)へ、宅急便、または郵便でお送りください。鑑定完了後は、研究所が送料を負担して、残余資料とともに鑑定結果(鑑定書)を付けて、ご返送いたします。

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特徴2 木材鑑定界の第一人者による鑑定

お答えします!わが国伝統の木の文化

スギの三断面(青谷上寺地遺跡の出土材)出土木材の樹種鑑定分野の仕事は、研究所代表である古川の専門領域(木材解剖学)です。

長年の公共機関(鳥取県埋蔵文化財センター)との共同研究によって蓄積した遺跡出土木器類(炭化材も含む)の樹種鑑定技術を駆使して、我が国伝統の木の文明に対するお客さんの興味や疑問や依頼調査に対して、高い信頼性でもってお答えすることが出来ます。

プロの木材鑑定遺跡から出土する木質遺物類の樹種鑑定には専門知識(木材解剖学)と専門的技術(顕微鏡試料作製技術、顕微鏡操作)と観察・写真撮影装置付きの顕微鏡が必要です。

当研究所は山陰地方、特に鳥取県内において長い調査実績(多数の出土材鑑定報告書)があり、プロの木材鑑定を行います。

特徴3 古代の出土遺産を後世に残す

悠久の古代の情報を知る素敵な仕事!

この仕事に係わりはじめた1980年代後半に、鳥取県東部の岩美町福部村というところの縄文晩期の遺跡(栗谷遺跡1989)から出土した木製スプーン(後日、国重要文化財指定となった木製杓)の樹種鑑定をしたのが切掛けとなって、本格的に調査鑑定の仕事をスタートしました。

ただこの仕事の難点は、出土資料がいつでも手に入るという訳ではないことです。

現在、材種鑑定サービスを専門とする機関(企業)は少なく、また専門家の数も少ないのが現状です。



木材樹種鑑定の分野の仕事は、とてもロマンのある仕事です。

学生の皆さんもこの仕事にはとても強い興味を示します。

木材樹種鑑定関係の技術を学びたい方には、「講習、講義サービス」も行いますのでご一報下さい。

⇒過去の鑑定実績はこちら

樹種鑑定の「依頼実績」と「鑑定報告書」

世の中の景気が今ほど悪くない頃、国中でバイパスや高速道路の建設が次々と計画され、実施されていた時期がありました。そのような建設の予備調査ということで、鳥取県内でも後世に残るような大切な遺跡や遺構が多く発見されました。

これまで出土材の鑑定は山陰地方に限定して行なってきました。それは、古代文化の栄えたこの地方の木の文明(文化)を明らかにしたいと思ったからです。近年、次第にその姿が見え始めてきたところです。これからも可能な限り、この地においてこの仕事を続けるつもりです。

■出土材等の樹種鑑定依頼事例

受託年度 依頼主 依頼内容(鑑定内容)
1989年 鳥取県福部村教育委員会 栗谷遺跡遺跡出土木器類の樹種鑑定
1990年 鳥取市教育委員会 覚寺古墳群出土炭化材の樹種鑑定
1992年 鳥取市教育委員会 布勢鶴指奥古墳群出土炭化材の樹種鑑定
1993年 鳥取県(教育文化財団) 南谷大山遺跡住居跡出土木材炭化物の樹種鑑定
鳥取市用瀬町教育委員会 余井唐掘遺跡出土炭片試料の樹種鑑定
1994年 鳥取県(教育文化財団) 南谷大山遺跡Ⅱ、住居跡出土木材炭化物の樹種鑑定
1995年 鳥取市教育委員会 山ケ鼻遺跡出土木材の樹種鑑定
1996年 鳥取県(教育文化財団) 米子城跡6遺構出土木器類の樹種鑑定
鳥取県(教育文化財団) 桂見遺跡出土木器類の樹種鑑定
鳥取県(教育文化財団) 西桂見遺跡・倉見古墳群出土木器類の樹種鑑定
鳥取県(教育文化財団) 宇内横平・寺中遺跡出土材の樹種鑑定
鳥取県(教育文化財団) 陰田遺跡群出土材の樹種鑑定
1998年 鳥取県(教育文化財団) 石脇第1・3遺跡、寺戸第1・2遺跡出土炭化材の樹種鑑定
鳥取県(教育文化財団) 小浜ワラ畑遺跡から出土した炭化材の樹種鑑定
1999年 鳥取県(教育文化財団) 長瀬高浜遺跡Ⅷ内から出土した炭化材の鑑定鑑定
2001年 鳥取県(教育文化財団) 青谷上寺地遺跡(3)出土木器類の樹種鑑定
2002年 鳥取県(教育文化財団) 古市宮ノ谷山遺跡焼失住居跡(竪穴住居跡7)出土炭化材の樹種鑑定
2003年 鳥取県(教育文化財団) 井図地中ソネ遺跡焼失住居跡出土炭化材の樹種鑑定
2004年 鳥取県(教育文化財団) 笠見第3遺跡焼失住居跡から出土炭化材の樹種鑑定
鳥取県(教育文化財団) 古御堂笹尾山遺跡焼失住居跡から出土した炭化材の樹種鑑定
2005年 鳥取県(教育文化財団) 化粧川遺跡焼失住居跡から出土炭化材の樹種鑑定
  鳥取県(教育文化財団) 上伊勢第1遺跡焼失住居跡から出土した炭化材の樹種鑑定
2007年 鳥取県埋蔵文化財センター 門前上屋敷遺跡出土木製品の樹種鑑定
2008年 鳥取県埋蔵文化財センター 青谷上寺地遺跡第8次調査出土木器類の樹種鑑定
2009年 鳥取県埋蔵文化財センター 坂長第7遺跡出土木器類の樹種鑑定
鳥取県埋蔵文化財センター 青谷上寺地遺跡出土建築材の樹種鑑定
1998年 地方警察署 折損倒壊木製遊具の樹種および腐朽状況の鑑定
2004年 地方警察署 つり橋木製床折損転落事故の床材腐朽状況の鑑定

■出土材以外の樹種鑑定の依頼事例(一部を示します)

2009年 民間企業 お土産用木製品の樹種鑑定
2010年 個人 町内の木製文化財修理のための樹種判定
2010年 民間企業 食品中から検出された木材片の樹種鑑定
2017年 民間企業 合板表層材の樹種鑑定
2017年 民間企業 個人所有の木材片3点の樹種鑑定
2017年 民間企業 「依頼木材片がゴムの木かどうか」の真贋鑑定
2017年 民間企業 塗り箸材2点の樹種鑑定
2017年 民間企業 塗り箸材1点の樹種鑑定
2017年 民間企業 木製ペンダントの樹種鑑定
2018年 個人 「沈香と称する木材」の真贋判定
2018年 民間企業 木材検体1点の樹種鑑定
2018年 民間企業 木材検体(薄片状)1点の樹種鑑定
2018年 民間企業 柱材3点の樹種鑑定
2019年 民間企業 木片検体2点の樹種鑑定
2019年 個人 木材検体2点の樹種鑑定
2019年 民間企業 木製玩具の汚れの原因究明の依頼
2019年 個人 木材検体3点の樹種鑑定
2019年 民間企業 毛布に混入していた木材検体(爪楊枝)の樹種判定
2019年 民間企業 建築部材の木材小片2点の樹種鑑定
2020年 個人 検体木片が「紅豆杉」かどうかの鑑定
2020年 民間企業 木製三脚チエアーの折損原因究明のための鑑定
2020年 民間企業 木材検体(国産サクラ材かどうか)の鑑定
2020年 民間企業 木材検体(木箸)4点の樹種鑑定
2021年 民間企業 建築材から採取した木材片の樹種鑑定
2021年 個人 個人所有木片の樹種鑑定

■既刊の鑑定報告書

報告年度 鑑定報告書
1989年 古川郁夫:「出土木製品の樹種鑑定」、 福部村埋蔵文化財調査報告書第6集、pp.53-60
1990年 古川郁夫・小泉純:「覚寺古墳群出土の炭片について」 (社)中国建設弘済会、覚寺古墳群発掘調査団、鳥取工事事務所、pp.92-94
1992年 古川郁夫・小泉純:「布勢鶴指奥墳墓群出土の炭片について」 試掘調査報告書、鳥取県教育委員会、図版16
1993年 古川郁夫・小泉純:「余井唐掘遺跡出土の炭片試料」、 用瀬町埋蔵文化財発掘調査報告書2、pp.72-78
古川郁夫・小泉純・矢部浩:「南谷大山遺跡住居跡出土木材炭化物の樹種構成」、 鳥取県教育文化財団調査報告書32、pp.269-274(写真26枚)
1994年 古川郁夫・矢部浩:「南谷大山遺跡住居跡出土木材炭化物の樹種構成」、 鳥取県教育文化財団調査報告書36、pp.227-230、図特論2・1~2・10(写真22枚)
1995年 古川郁夫:「木製品および流木の樹種鑑定」 山ケ鼻遺跡埋蔵文化財発掘調査、(財)鳥取市教育福祉振興会、p.140
1996年

古川郁夫・佐藤真美:「米子城跡遺構より出土した木器類の樹種構成の特徴」、 鳥取県教育文化財団調査報告書44、pp.236-241、図版50-53

古川郁夫・堤誠司・佐藤真美:「桂見遺跡より出土した木器類の樹種構成の特徴」、 鳥取県教育文化財団調査報告書45、pp.357-363

古川郁夫・堤誠司・佐藤真美:「西桂見遺跡より出土した木器類の樹種構成の特徴」、 鳥取県教育文化財団調査報告書46、pp.173-177

1998年

古川郁夫:「石脇第1遺跡および第3遺跡から出土した炭化材の樹種」、 鳥取県教育文化財団調査報告書54、pp.358-362

古川郁夫:「小浜ワラ畑遺跡から出土した炭化材の樹種」、 鳥取県教育文化財団調査報告書55、pp.66-71

1999年

古川郁夫:「長瀬高浜遺跡Ⅷ内から出土した炭化材の鑑定」、 鳥取県教育文化財団調査報告書61、pp.227-231

2001年

古川郁夫・西迫陽子・新山武:「青谷上寺地遺跡出土木器類の樹種鑑定結果と樹種特性」、 鳥取県教育文化財団調査報告書72、pp.303-310

2002年

古川郁夫:「古市宮ノ谷山遺跡焼失住居跡(竪穴住居跡7)出土炭化材の樹種」、 鳥取県教育文化財団調査報告書78、pp.185-188、図版88-92

2003年

古川郁夫・船橋晃:「井図地中ソネ遺跡焼失住居跡出土炭化材の樹種同定」 鳥取県教育文化財団調査報告書80、pp.151-153、図版PL80-82

古川郁夫・船橋晃:「妻木法大神遺跡出土材の樹種」、妻木法大神遺跡、 鳥取県教育文化財団調査報告書81、pp.129-131、図版なし

2004年

古川郁夫・船橋晃:「笠見第3遺跡焼失住居跡から出土した炭化材の樹種」、 鳥取県教育文化財団調査報告書86、pp.488-494、図版PL181-185

古川郁夫・船橋晃:「古御堂笹尾山遺跡焼失住居跡から出土した炭化材の樹種」 鳥取県教育文化財団調査報告書93、pp.181-186、図版77-83

2005年

古川郁夫・船橋晃:「化粧川遺跡焼失住居跡から出土した炭化材の樹種」 鳥取県教育文化財団調査報告書98、pp.64-66、図版27-28

古川郁夫・船橋晃:「上伊勢第1遺跡焼失住居跡から出土した炭化材の樹種」 鳥取県教育文化財団調査報告書96、pp.128-130

2007年

「門前上屋敷遺跡出土木製品の樹種」 鳥取県埋蔵文化財センター調査報告17、pp.270-271、図版.78-79

2008年

「青谷上寺地遺跡第8次調査出土木器類の樹種について」 鳥取県埋蔵文化財センター調査報告21、pp.158-165、図版53-58

2009年

「坂長第6遺跡出土炭化材の樹種同定」 鳥取県教育文化財財団調査報告111、pp.226-232

古川郁夫・木村悠・芦田大輔:「坂長第7遺跡出土木器類の樹種鑑定結果」 鳥取県教育文化財財団調査報告112、pp.113-140、図版72-77

古川郁夫・芦田大輔:「青谷上寺地遺跡出土建築材の樹種について」 鳥取県埋蔵文化財センター調査報告25、pp.91-98、図版15-20

研究実績
年度 研究内容
1992年 小泉純・古川郁夫:SEM観察のための出土木材の形態保存法について、 鳥取大学農学部演習林研究報告第21号、pp.161-167
1996年

古川郁夫・小泉純・矢部浩・堤誠司・佐藤真美:古代から近世までの山陰地方において 利用された木材の樹種選択性、 鳥取大学演習林研究報告、第24号、pp.39-53

2001年

倉本幸輝・古川郁夫:鳥取県内産樹木の花粉形態情報のデータベース化、 鳥取大学広葉樹研究、第9号、pp.33-53

2003年

古川郁夫:鳥取地方の古代人が使った木、取県博物館協会会報、No.68、pp.3—7

2010年 古川郁夫(分担):広葉樹の文化,ISBN978-4-86099-257-6,\1800,第3章古代人と木―木 器考古学―,pp.31—48,監修岸本潤・作野友康・古川郁夫,広葉樹文化協会編,海青社,大津
古川郁夫(分担):広葉樹資源の管理と活用,ISBN4-906165-58-3,第6章古代山陰地方の木器 文化をささえた木材,pp.87—116,鳥取大学広葉樹研究刊行会編,古川郁夫・山本福寿・日置佳之 監修,海青社,大津
講演実績
年度 研究内容
1992年 「縄文時代の森林文化」、鳥取大学農学部公開講座「山陰の巨木と木質文化財の保存」、pp.16-17
2003年

「古代人の使った木」,鳥取県博物館協会総会(鳥取市)特別講演

2010年 「山陰地方の古代人と木」、広葉樹文化協会、FA38号
「山陰木器考古学事始」、鳥取大学公開講座
鑑定成果の例と三断面写真

■青谷上寺地遺跡・第8次発掘出土木器の樹種と点数と用途(針葉樹79点、広葉樹36点)

樹種名 出土点数
出土割合(%)
用途
スギ 70 61 指物、桶底板、桶、アカトリ、用途不明品、板・板材、舟、柱、梯子、杭、槽、木針?、木片、窓枠状木製品、線刻板、曲物(蓋)、形、桛
イヌガヤ 1 -
カヤ 1 -
イヌマキ 2 - 土玉輪?、杭
針葉樹材 1 - 用途不明品
樹皮(針葉樹) 4 3 かご、樹皮、用途不明品
サカキ 7 6 工具柄、柱、杭、用途不明品
ヤマグワ 6 4 線刻板、鋤柄、椀形容器、桶
マタタビ 5 4 網代(タテ材)、かご
常緑カシ類 3 3 組合平鋤、柱?、用途不明品
スダジイ 3 3
ヤブツバキ 2 - 橇(身部)、杭
クスノキ 1 - ミカン割材?
サワグルミ 1 -
タカノツメ 1 - 柱?
ホオノキ 1 - 腰掛
グミ科グミ属 1 - 火鑚臼
広葉樹材 3 3 かご(親骨)、高杯脚部、杭、柱
樹皮(広葉樹) 2 - 曲物

■青谷上寺地遺跡出土建築材の部材別の使用樹種と点数

A 針葉樹材と使用部材(56点)

  スギ ヒノキ イヌマキ カ ヤ モミ アカマツ 針葉樹
柱材 11 1 1 1   1  
水平構造材 4            
壁材 6       1    
床材 2           1
小屋組 1            
屋根材 7 5 1 2 1    
窓・扉 1            
接合部材 4   1        
不明 1 1       1 1

B 広葉樹材と使用部材(25点)

  ヤブツバキ サカキ ヤマグワ クリ スダジイ
柱材 4 2 2 1 2
接合部材 1        
礎板     1 1  
不明 1   1 1  
  クスノキ クヌギ ホオノキ エノキ 広葉樹
柱材 1 1 1 1 3
接合部材          
礎板          
不明         1

●スギの三断面(青谷上寺地遺跡の出土材)

スギの三断面(青谷上寺地遺跡の出土材)

●クヌギ類(左)とスダジイ(右)
坂長第6遺跡より出土した炭化材のSEM写真

SEM写真
樹種鑑定のお問い合わせとご注文

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研究所代表 古川郁夫 電話/FAX 0857-28-3998 総合お問い合わせ窓口 ホームページからのお問い合わせはこちら